2008年11月03日(月) 文化の日
レストラン・ランチと「板橋と光学」展 [日々の徒然]
家から徒歩圏内にある美味そうな店は、居酒屋、寿司屋、メキシカン等多くが酒場系統に属する。そんな中で数少ない正当派レストランがフレンチ鉄板シーフード「blanc clochette(ブラン・クロシェット)」だ。
存在自体は前から知っていて気にしていたのに何となく行きそびれていたのだが、板橋区立郷土資料館で今日まで開催されていた「板橋と光学」展を見に行きがてら、今日初めて立ち寄ってみた。
ランチメニューから、フォアグラ入りハンバーグランチを注文する。
ほどなくして、パンプキンスープが運ばれて来て、小さなランチコースが始まった。
スープ、サラダ、メインのハンバーグ、パン、デザートとどれをとっても、期待に違わぬおいしい料理だ。また接客も悪くない。
強いて難を言えば、フロアに店員さんが多すぎることぐらいか。あのサイズの店内でフロア4人は、ちょっと多すぎるだろう。テラス席もあるので、そちらまでフォローするなら丁度良いのかも知れないが。
今度は、是非ディナーで行ってみたいと思う。
「板橋と光学」展の方は、かつて板橋の地場産業の一つだった光学産業にフォーカスした企画展で、板橋に縁の深い企業の歴史や製品群など様々な展示物が陳列されていた。
中でもスペースを割かれていたのが、TOPCONとブロニカの展示だ。
現在、株式会社トプコンとして測量機器や眼科検査機器などを主力とする会社が、かつては東京光学と言う名称の国策企業で「品川の海のニッコー(現ニコン)、板橋の陸のトウコー(現トプコン)」と並び称せられ、戦後は写真機事業を手広く手掛けていた事が各時代の製品やパネルで示されていた。
また、ゼンザブロニカで知られるブロニカも板橋の企業で、同社47年間の歴史がパネルと製品で展示されていた。ブロニカのカメラの展示をみていたら、資料館の展示物と言うよりも中古カメラ屋の店頭を見ているような気分になり、思わず1台譲って欲しくなってしまった(^^;)。
板橋の光学産業は、今では大分衰退し、有名カメラメーカー等は全てなくなってしまったが、それでも尚、大手の下請けとして光学部材のOEM生産を請け負っている会社や、プロユースの大判カメラを作っている会社などがあるようだ。
個人的に興味を引いたのが勝間光学機械株式会社という会社。この会社、元はと言えば東京光学設立の際にその母体となった「勝間光学機械製作所」が源流で一度は東京光学に吸収されたのだが、東京光学の陸軍色になじめなかった勝間の創業者が東京光学から改めて独立して設立した会社(富士光学工業)が元になっている。戦前はカメラを作ったりもしていたようだが、戦後の主力製品は双眼鏡で、大手ブランドへのOEM(かつてはライカやニコンへも納入していた)の一方、「GLORY」と言う自社ブランドを持ち「世界の軍用双眼鏡メーカー」として欠かせない存在となっているとのことだ。
かつては板橋区内にしっかりと工場を構えていたようだが、現在は海外生産の双眼鏡に押されて企業規模を縮小し、製造から販売まで現場の職人わずか6名で運営されているらしい。それでいて海外の軍隊や警察用の双眼鏡案件を落札してくると言うのだから、性能の方は折り紙付き・・・なのだと思う。
ちなみに、「GLORY」ブランドの双眼鏡は、楽天で勝間光学から直接購入できる。
GLORY 勝間光学機械株式会社
のページ。
この楽天ショップの運営方法が独特で、世界の軍や警察から双眼鏡の注文を受けると、その機種を作るための部材を少し多めに注文して楽天用にも生産し、販売しているらしい。
それ故「売り切れ」が結構多いし、販売しているものも「残り台数7台」などとやたら具体的に販売可能数が表示されている。いかにも工場直販な売り方だと思う。
さきほど楽天の店を覗いて見たら、ほしいと思った機種は、売り切れで注文できなかった。
しかし、もし注文可能だったら、丁度上記のようなストーリーを知ってしまった直後だけに危うく注文することろだった(^^;)。
WP7×50SB-DやWP8×30RC-Dの「いかにも双眼鏡」というスタイルを見ていると、つい1台欲しくなる。
そのうち、小型のヤツを買っちゃうかもしれない・・・。
Posted by Julian at 18時33分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2008年11月02日(日)
ロダン [デジタル写真]
ロダンの有名なブロンズ作品「考える人」。
じっくり真剣に向かい合っていると、まるで生きている人がそこにいるかのような錯覚に陥り、彼の苦悩が伝染してくるような気分になってくる。子供でも知っているぐらい有名な作品だが、やはり傑作に相応しい。
国立西洋美術館の前庭でじっと考え続ける彼に今の日本は、どのように見えているのだろうか。
考え続けた彼の洞察を、できることなら教えて欲しいものだ。
Posted by Julian at 23時44分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
「凪唄」 by やなわらばー [日々の徒然]
先日iTunes Storeで購入した、やなわらばーの最新アルバム「凪唄」を、ここのところ連日連夜でヘビーローテーションしている。
彼女たちの実質3rdアルバムにあたるこの作品は、ここ最近流行っていた名曲カバーアルバムで、「花」「TSUNAMI」「島唄」「島人ぬ宝」など沖縄や海に関係のある作品を10曲集めてカバーしたものだ。
しかし、カバーアルバムは、徳永英明の大成功以降数多くのアーティストが膨大な数の作品を発表していて、そろそろみんな食傷気味。そのあおりを食ってか、本作のオリコンチャートの初出順位は、あまり芳しくなかったらしい。
あくまでも個人の嗜好の問題だが、自分は徳永英明の「VOCALIST」と「VOCALIST2」を当時、物珍しさから一応全部聴いて見たのだが、実は、全然良いと思わなかった。今聴き返してみても、やっぱりだめだ。
カバー作品とは、元の作品の良さを殺さずに自分たちの色を加えて新たな魅力を引き出すものでなくては・・・。
「凪唄」は、アコースティック・アレンジされたスタンダード・ナンバーのメロディを、彼女たち「やなわらばー」ならではのハイトーンハーモニーで耳に優しく爽やかに響かせる、とても良い作品だと思う。
収録曲「海岸通」(オリジナルはイルカ。伊勢正三作)は、まるで最初から彼女たちのための曲だったよう。「さよなら夏の日」(オリジナル:山下達郎)は、最初元歌がわからないぐらい意外な取り合わせだが、何度か聞き込むと馴染む。
秋晴れの日にウォーキングしながらiPodで聴いても良し、秋の夜長に小さめの音量で部屋のBGMとして流しても良し。この秋お奨めの作品である。
上のくるくるウィジェットは、最近お気に入りのカバーアルバムを集めたもの。クリックするとアマゾンに飛ぶので、そこで曲目など確認してみてください。
Posted by Julian at 18時21分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2008年11月01日(土)
不思議な看板 [デジタル写真]
川越街道を地下鉄赤塚駅から成増方面へ歩いていくと、赤塚新町付近に何とも不思議な看板を掲げた元店舗がある。「元」というのは、既に営業している気配はないからだ。
この場所は、光が丘公園への入り口、すなわち旧グラントハイツへの入り口正門前である。50年代のアメリカ映画にでも出てきそうなこの「FUJI」という字体からして、この看板、ひょっとするとグラントハイツ時代に進駐軍相手に何らかの商売をしていた店舗の跡なのかも知れない。
看板から、すでに塗装は完全に落ち、見事に「板」だけが残る。
見れば見るほど、不思議な「看板」である。
Posted by Julian at 22時48分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2008年10月31日(金)
Nikon:Mac OS X v10.5 “Leopard” 対応についてのご案内 [Software]
ニコンから各種ドライバソフトのMac OS X v10.5への最新の対応状況が発表された。
やはりフィルムスキャナ用ドライバ「Nikon Scan」は、正式対応しないようだ。
しかし、動作確認はしているようで、制約はあるものの全く使えないわけではないようだ。
メインマシンのOSをMacOS X 10.5に移行することをそろそろ本気で考えているのだが、Nikon Scanの中途半端な対応が一番の悩みどころである。
Posted by Julian at 23時57分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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