2012年05月06日(日)
街撮りスナップの表現 [銀塩写真]
街を歩けば、いろんなモノが目に入ってくる。特に東京の街は、商業都市として世界有数なだけのことはあり、見慣れた景色も改めて見直すと面白いものであふれている。
ウィンドショッピング感覚でカメラ片手にぶらぶら散歩しながらシャッターを切れば、いつもの景色がなにやら面白げな絵になるから不思議なものだ。
街撮りスナップの魅力は、街の再発見にある。気負わず、縮こまらず、目についたものを被写体にして、自由にシャッターを切る。
その結果の写真は、1枚だけだとありふれた被写体を写したものでしかないが、何枚も並べることで撮影者の視線が感じられるものになり、そこに作品性が生まれてくる。
街撮りスナップを写真作品とする場合、枚数が多ければ多いほど良い作品になるように思う。作品とは、すなわち作家性の発露である。アラーキーが街をテーマにした写真展1回に最大1万枚もの写真を出展することがあるのは、また森山大道の主な表現手段が写真集と個展であるのは、すなわちそういうことなのではなかろうか。
強烈な印象を与える1枚の写真で全てを表わす手法は、表現としてわかりやすいし、有効な手段である。
一方で、なにげない写真をたくさん並べる中で視点を表現する手法も、現実をコピーする写真ならではの表現手法として「あり」なのではないだろうか。
今年、写真を発表する機会が何回か決まっているのだが、そこでは、なにげない街のスナップ写真を沢山並べる街撮りスナップ写真の手法で臨みたいと思っている。
まず6月、ペンスケッチ展には30枚程度は出したい。
8月のNGP アンデパンダン展にも、50枚くらい出せればと思う。
それをどう展示するかは、目下、企み中である。
Posted by Julian at 18時10分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
まいど。
う〜ん、なるほど。
私は街撮りもほとんどしませんが、何となく納得。(^^)v
木馬さん、まいどです〜。
本当は、決定的瞬間を捕らえた1枚で全てを語り尽くせればいいのですが・・・。作り込み無しのお散歩スナップ系は、なかなか難しいと感じています。
で、質でダメなら、数で勝負です (^^;)。