2013年04月20日(土)
KONIFLEX IIで新宿散歩 [銀塩写真]
オークションで落札してから整備に出し、上がってきたKONIFLEX II二号機をお供に、新宿を散歩して来ました。
この日は快晴(^^)。
すかっと抜けた青空が気持ち良い土曜日でした。
人出も、いつもの通り。
KONIFLEX IIは、1954年に小西六写真工業(現コニカミノルタ)が発売した二眼レフカメラです。昨今の中判写真ブーム?では、ほとんど顧みられることのないマイナー機種ですが、当時の国産二眼レフの中では価格も高く、その写りも最高ランクに位置づけられていました。どちらかと言うと、日本国内よりも米国など海外での評価のほうが高いカメラなのかもしれません。
自分は以前から、「ローライばかりが二眼レフじゃない!」と天邪鬼精神を発揮して、この機種を愛用し続けており、1952年発売のI型を1台、1954年発売のII型を2台、計3台保有しています(^^)
昭和の後半に西新宿が再開発されてから、随分時間が経っています。
今や、あちこちで再々開発が進みつつあり、またメンテナンスもあって、期末ともなればあちこちで工事が行われています。
西新宿は、一本裏通りに入ると途端に、何やら怪しげな雰囲気を醸し出してきます。
この店はカラオケスナックのようです。前を通りかかったら、午後まだ早い時間にもかかわらず、カラオケの音が漏れ聞こえていました。
ビルの一階に鎮座する鳥居の向こうには、由緒正しそうなお稲荷さまが祀られていました。
自己流で写真を撮り始めてから、早いもので既に8年も経ちました。
時間はかかりましたが、ようやくフルマニュアルの機械式カメラを躊躇なく持ちだして、お散歩カメラに使える程度までは撮れるようになってきたかな・・・と思います。
ただ、例えば誰かに「こう撮ってください」と頼まれて、リクエスト通りに自在に撮影できる、というところまでは、まだまだ至りません。今は、適正露出かそこから少しずらしたあたりで撮るのが精一杯です。
しかしそれでも、フルマニュアルの機械式カメラで一応は撮れるようになると、改めてカメラなどなんでもいいや、という気分になってくるから不思議です。その代わり、レンズには多少うるさくなってきてしまったかもしれません。お金がかる、非常に危ない沼が見えてきて、近づかないようにセーブしています(^^;)
さて、自分の次なるステップは、露出を自分の思うがままにコントロールして、自分の写真を「どう撮るか」というステップです。
イラストや絵画と違い、写真はシャッターボタンを押すだけで撮れます。しかしその代わりに、誰が撮っても同じような写真となるため、「自分の写真」というのがなかなか表現として確立しません。プロでも、スタジオで凝ったライティングなどを駆使したり、撮影技法やプリントを工夫したり、素人が撮れないような環境に敢えて挑んだりして、ようやく自分の作品を制作しています。
それに肩を並べるというとおこがましいですが、目標だけは高く、そのあたりを目指していきたいと思います。
Posted by Julian at 14時20分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2013年03月10日(日)
三重露光 [銀塩写真]
KONIFLEX II 2号機が修理から上がってきて、早速撮影しに行ったものの、お作法を間違えて2カットほどムダにしてしまった話を前回書いた。
その時の失敗カットが上の写真である。二重露光か?と思ったが、どうも三重露光しているようだ。操作間違いの結果なので、決して褒められたものではないが、これはこれでありかも(^^;)?
勿論、ちゃんと撮れば、しっかり写る。
2号機も、実戦投入できる目処が立った。
しかし、何故か1号機と比べて、手振れしやすいみたい・・・。
それはカメラのせいではなく、撮り手の腕の問題なのだが・・・。
中判写真展「6636展」の出展作は、KONIFLEX IIで撮影する。これは既定路線である。
世間では、Rolleiflexこそが二眼レフの主流のように言われていて、多分「6636展」でも当然そっちが主流なんだろうなと思うが、この際、天の邪鬼ぶりを発揮してやろうと目論んでいる。
そんなわけで、今後しばらく、KONIFLEX IIでの撮影を増やしていくつもりである。
果たして、50年前のアナログなフルマニュアル機を自分の主力機として使いこなせるのだろうか?
ま、とりあえず、やってみる(^^)。
Posted by Julian at 00時31分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年02月19日(火)
ブローニーフィルム [銀塩写真]
5月の終わりから6月の上旬にかけての約二週間、南青山のギャラリーNADAR TOKYOで開催されるグループ写真展「6636展」に参加する。
このグループ展は、6x6フォーマットの中判フィルムで撮影した写真を、一人一枚づつ真四角プリントして統一した額装で展示すると言うものらしい。出展するのに「らしい」と言うのも頼りないが、初出展で詳しい情報が来てないのだから仕方ない。
ポイントは、「6x6フォーマットの中判フィルムで撮影した写真の写真展」という点だ。デジタル全盛の今時、ブローニーフィルムで写真を撮るなど趣味人の酔狂のようだが、今だからからこその写真展と言うこともできる。
何故なら、ブローニーフィルムを使うカメラやレンズは、一昔前には非常に高額で、興味があっても気軽においそれと手に入れられるものではなかったのだ。それが、デジタルカメラの性能が向上し、効率を求めるプロやハイアマチュアのブローニー撮影への需要が極端に減少した事で、少なくとも中古品ならびっくりするような安値でカメラやレンズが販売されるようになった。おかげで、お小遣いで写真を楽しむ自分のような人間や、もっと若い世代の人でも、気軽にブローニーフィルムで写真を撮影することを楽しめるようになった。
ブローニーフィルムで撮った写真は、解像度、ボケなど、デジタルカメラで撮った写真とも、一般的な135mmのフィルムで撮った写真とも違う「絵」を捉える。若い女性の間で、ブローニー写真が静かに人気があるのは、きっとその独特の写りに理由があるに違いない。
ところで先日、この写真展の為にカメラのリハビリをするべく古い二眼レフを持ち出したら、2枚撮ったところでいきなり故障してフィルムの巻き上げができなくなってしまった。
主力となる予定のKONIFLEX II 二号機と三号機は、只今、絶賛修理中である。
果たしてこの調子で、ホントにグループ展に参加できるのだろうか(^^;)。
Posted by Julian at 20時19分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年01月06日(日)
Konica AIBORG [銀塩写真]
コニカが1991年に発売した風変わりなフォルムのカメラ「Konica AIBORG」。当時、最新テクノロジーを搭載して華々しくデビューしたこのカメラも、デジカメ全盛の今となっては、ほとんど顧みられることはありません。
私が手に入れた個体は、汚れがひどいこと、前面の透明アクリルにひびが入っていることなどから、ジャンク品扱いでわずか10円で販売されていました。
入手後、入念にクリーニングを施し、一応撮影できるようになったので、試写に持ち出しました。
流石にKonica、よく写ります。操作性も言われているほど悪くないし、3倍ズームも意外と使いやすいです。
しかしながら、街でスナップ撮影に使用するには、ファインダーがとても見づらいのが玉に瑕。
う〜ん。
他の手持ちのコンパクト銀塩カメラと比較して考えると、今後、出番はあまりないかもしれません・・・。
Posted by Julian at 21時50分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2013年01月05日(土)
新宿西口の思い出横丁 [銀塩写真]
かなり以前、多分、まだ火事で一部店舗が焼けてしまうより前に、ここで何度か飲んだことがありました。
狭い小路に面したカウンターだけの店で、お隣のお客さんと肩を並べ、安いつまみで酒を飲むのも悪くありません。
撮影に使ったカメラは、KONIFLEX II。1954年から製造発売された古いカメラです。
「最後の闇市」の異名を持つ街には、古いカメラで撮ったモノクロ写真がよく似合います。
Posted by Julian at 00時13分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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