2006年10月08日(日)
GR Digital 一週間目のインプレッション [写真機徒然]
GR Digitalは、確かに良いカメラです。それも現時点で最高のスナップデジカメであると思います。
ズームがない、手振れ補正がない、さほど小さくもないと、「ないないずくし」のスペックですが、逆にそれが撮影者の写す力を引き出すのか、不思議と不便は感じません。それどころか、このカメラはこれしかないという割り切り方が逆に心地よく、撮影に集中できるような気さえします。
写りの方は、自慢のGRレンズの高性能と相まってホワイトバランスや露出が見事にコントロールされた必要十分の高画質を備えています。
とはいえ、Canon EOS30D+Lレンズなどと比べれば、GRのJPEG画像では、ちょっとコンデジっぽい絵作り?に感じられることもあります(コントラストやシャープネスを細かく設定すれば、そんなことはないのかもしれませんが・・・)。
GR Digitalの大きな不満点は、RAWで撮影した際の書き込み速度の遅さです。何しろ、1枚撮影する毎に十数秒待たされることになるのです。
また、スポットAFやマクロ撮影時のAFの速度や正確性は、手持ちのもう一台のリコーデジカメ・Caplio R3と大差ありません。
まぁ、広角パンフォーカスでバシャバシャ撮るスナップカメラと割り切ってJPEGで撮影している分には、特に不満ではないのですが・・・。
GR Digitalには、我が手持ちカメラで言えば、Konica HEXAR並の高級コンパクトカメラを期待していたので、この辺、ちょっと残念です。
もしファームウェアで改善できるものならば、AF性能とRAWの書き込み速度の二点を、何とかして欲しいと思います。
どうしてもカメラのレビューを少し細かく書くと、細かな不満を書いてしまいがちなのですが、全体として自分はGR Digitalをとても気に入りました。それが証拠に、ここ一週間ばかり、このblogに掲載している写真は、全部GR Digitalで撮影したモノばかり。
こいつが手元にあると、性能は十分だしコンパクトだし、何より写していて楽しいので、GR Digitalの稼働率が上がっているからなのです。
Posted by Julian at 22時56分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
こんばんは。
インプレッション、おもしろいです&参考になります。
私も「広角パンフォーカスでバシャバシャ撮るスナップカメラと割り切ってJPEGで撮影」が GR DIGITAL の正しい使い方だと思います。
ここぞと言うときだけ RAW でしょうか。(私はまだ一枚しか RAW で撮っていません。)
実際問題として、十数秒待たされるのでは、RAWは使い物になりませんね(^^;)。画素数は大分違うとはいえ、今から8-9年前のデジカメ並の仕様です。
その一方で、スナップカメラとしては、本当に素晴らしいと思います!
おかげで、DSLRや銀塩カメラの稼働がめっきり減ってしまいました・・・。しばらくこの状態が続きそうです。